カメラセレクター(選択ツール)
アライドビジョン製カメラと主要な照明ベンダーの照明装置との同期

照明

照明の重要性

カメラを選択する際、解像度、ピクセルサイズ、分光特性、量子効率、利用可能なフレームレートなどのセンサー仕様を考慮して選定します。

 

照明も同様に、アプリケーションの目的を実現するために重要です。照明は、幾つかある特長の中でスペクトル、均一性、熱放射、消費電力などの様々な要因によって特徴付けられます。

光の色を使用して被写体を強調すると、後続のイメージ画像処理の手順を簡略化できます。また、反射を制御し、構造を可視化することも、ツールとして効果的です。

一般的な照明装置

最適なイメージング結果を取得するために、一般的には以下タイプの照明装置を使用します。

 

  • ダイレクトリング型照明は、レンズと平行に被写体を照射し、被写体表面構造の可視化を抑制します。リング型照明は占有面積が小さく、カメラに近い位置で使用するため、移動カメラの用途に適しています。
  • ローアングルリング型照明は、被写体を側面から照射し、被写体表面構造の可視化を強調し、反射を防止します。
  • バー型照明は、様々なサイズがあり、スペースを有効に活用できます。直射照射とローアングル照射の両方が可能です。
  • ドーム型照明は、最も拡散して照射し、反射を防止します。
  • バックライト型照明は、被写体を背面から照射し、透明な詳細を可視化したり、被写体の輪郭を浮き出させたりします。

連続照明とストロボ照明の比較

従来の連続光源は大量の熱を放出し、電力を消費します。一方、LED技術ははるかに効率的であり、ストロボ照明を使用する場合に、その効率が向上します。ストロボ照明の典型的な使用例は、ローリングシャッター効果を回避することです。ベルトコンベア上の高速移動する被写体を、歪みやブレを生じさせずに撮影できます。

 

実用的な照明

特殊な照明要件については多数の例がありますが、「サンプル検査」を一例に挙げます。サンプル検査には、再現性の高い結果が要求されます。そのため、照明は自然光における輝度や色の温度の変化、あるいは被写体の色や表面構造のズレを補正する必要があります。

 

Makoカメラで照明の制御装置を起動する方法については、アプリケーションノートをご参照ください。

 

MakoカメラによるAI照明

Makoカメラを使用したCCSグループの照明装置

 

アライドビジョン製カメラとストロボは、汎用入出力(GPIO)の出力ポートを用いると、これまで以上に簡単に同期できるようになります。カメラとストロボの同期には、当社の産業用I/Oケーブルと、主要な照明ベンダーと提携して提供されるピン割り付けの資料をご利用ください。

 

トリガーケーブルについての詳細